2010年06月20日

H&Mに行ってサステイナブルなファッションについて考えてみる。

実は、最近になって初めて渋谷と銀座のH&Mに行ってみた。

開店した頃は行列で何時間待ちと報道され、朝のテレビ番組でも「旬なトレンドのお洒落な服を上から下まで揃えても合計でこんな値段、すごーい!」みたいな紹介で。買いに来た人のコメントで、「着こなせるかわからない流行のデザインをこの値段なら気軽に試せるからいい」というのが印象的だった。

実際手に取って見てみたところ、確かにお洒落なんだろうけど、服から糸がぴょんぴょん出ているし、洗ったら取れちゃうのではというゆるく縫い付けられた飾りとか、ペラペラした服が多くて、 雑に作られてる感があり、魅力を感じなかった。品質はユニクロより下という印象。でも店内はとても賑わっている。

H&MのWEBサイトの企業責任についてのページを見ると情報量の多さにびっくり、CSRに力を入れてるのがわかる。環境面、社会面の様々な取り組みのなかで、素材についての取り組みの一部を取り上げてみる。

2004年よりオーガニックコットンの使用を始めた。オーガニックコットン以外にも、オーガニックウール、オーガニックリネン 、リサイクルコットン 、リサイクルポリエステル、リサイクルナイロン 、リサイクルウールといったサステイナブルな素材を使っている。

さらに「トランジショナルコットン(有機栽培転換中の綿花)」という 従来の栽培方法から有機栽培へ転換中の農場の綿花を購入して生産者をサポートしている。オーガニックコットンの使用量を2013年まで毎年50%ずつ増加させていくという目標を掲げている。

また、児童労働を強制させているウズベキスタン産の綿花をなるべく避けるようにしていると表明している。などなど、読んでるだけで、綿花をはじめ素材の生産にまつわる農薬の問題や児童労働の問題が学べてしまうほどいろいろな取り組みをしている。

サステナブルな素材を使っている服にはこんな緑のタグがついているようですよ。
HMSH3802740001.jpg

店内のあちこちにこのタグの服を発見しました。

このあたりはユニクロよりずっと評価できるポイントではないかと思う。これってスェーデンの人や欧州の人の環境や人権への意識の高さを表しているのだろうか??

ただやっぱり気になるのは、長く着れなさそうな品質の低い安い服を大量に作って 、1週間とかで商品をどんどん回転させて、どんどん消費を促すやり方が、 どうだろう、サステイナブルなやり方なの?というところ。どうもエネルギーと資源の無駄遣いに思えてしまう。化学薬品もたくさん使うだろうし。

ただこれがトレンドの服をワンシーズン着れればいいという世界中の消費者のニーズに合っているから、ビジネスが成り立っていて、世界の三大アパレルにまでなってるわけで。。H&Mだけを責められないけど。

環境に配慮してるなら、本当のところ、H&Mの服がどれくらい着られてて、どれくらいゴミを出しているのか、に目を向けてくれたら面白いのだけど。そういう評価指標を作って、CSR(企業の社会的責任)の中に組み込んでもいいんじゃないかとふと思う。

きっと現状の指標でみるCSRの視点でみたらユニクロよりH&Mの方が上になるかもしれない。でも、品質が高くで長く着れる服を作っているという点ではユニクロの方が上かもね。

より本質的なことを追求したい。
人権を守れていなかったら最悪だけど、いくら人権を守って商品を作ってても、長期的に見て、人類にとって持続可能じゃないビジネスのやり方だとしたら本末転倒。結局は人間が被害を受けるのだから。

そんなことを考えてたらツイッターで教えてもらったこの動画を思い出した!
GreenTVで観られる英国のNPOとリーバイス社が作った動画です。可愛らしいアニメーションで、未来のファッションのシナリオを鋭くも可笑しく描いています。持続可能な未来のファッションを考えるヒントになりそう。

ファッション産業の未来予想図Part2

ファッション産業の未来予想図Part1


最後にH&Mに関する気になるニュース。

金曜アンテナ(2010/3/19)世界三大アパレル小売業H&M社
バングラデシュで工場火災

バングラデシュのH&M下請け縫製工場で21人が死亡する火災事故が発生していたという話。H&Mでは安全面についての監査もしていたはずなのに。。。

ボイコット H&M Irregular Rhythm Asylum -blog
H&Mがイスラエルを支援しているそれに対してボイコットを呼びかけているという話。H&Mで買い物をすると、それがパレスチナ占領のための武器代につながるのか? ?詳細はよくわからないけど、気になります。
無印も最近イスラエルに出店すると発表しましたね。
それもまた、どう捉えればいいのだろうと考えさせられる。


応援よろしくです。
ランキング.gif
ラベル:H&M
posted by まる at 14:55| Comment(4) | TrackBack(0) | ファッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご存知とおもいますが、
Patagonia を支持しつづけます。
最近は拡大志向ですが、
創業者イボンさんはもっとも
尊敬できる人です。
Posted by masuokuma at 2010年07月01日 14:46
商品を販売した後を考えないと
企業の価値は薄くなる気はしますね。

あのような展開なら当然のように思いますが
以下のような記事もありました。

「H&MのNY店舗、売れ残った新品衣料を断裁廃棄」
http://www.afpbb.com/fashion/5135864

折角の理念が無駄にならないことを願うばかりです。
Posted by ロア at 2010年07月05日 12:40
masuokumaさま
コメントありがとうございます。
そうですね。アパレルではパタゴニアが
ありましたね!

修理して使い続けることもできたり、素材によっては最終的にリサイクルできるのは、使い捨てや消費をあおるファストファッションの対局ですね。

製品のデザインから納品までの地球への足跡を追跡したフットプリント・クロニクル好きです。http://www.patagonia.com/web/jp/footprint/index.jsp
Posted by まる at 2010年07月05日 14:47
ロアさま

情報ありがとうございます。
こういうのがニュースに出てくるのも
すごいですねー。
日本だったら広告主に遠慮して世に出なさそう。。

やっぱり相当ゴミになってるんでしょうねー。
売れ残り商品の処分の仕方について、
いろんなブランドに聞いてみたいですね。
Posted by まる at 2010年07月05日 14:55
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。