2012年03月28日

「いのち」を感じる屠殺ワークショップに参加してきた。

近頃、いろんなWEBメディアなどで話題の人気ブログ「ちはるの森」のちはるさん主催の「いのち」を感じる屠殺ワークショップに参加してきました。
(ちはるさんのブログは千葉での田舎暮らしや屠殺体験で感じたことが素直に綴られていて、気持ちよい生き方、働き方、暮らし方、人とのつながり方など大事だなぁと思うことがたくさん書かれているのでぜひ読んでみてもらいたいです。気持ちがほんわかします。)

私は以前、「いのちの食べ方」という本を読んでから、自分で絞めることもさばくこともできない、面倒な部分から目を背けて、人任せにして、お肉を食べている私ははずるいんじゃないか、とずっと思っていて。
感謝していただけばいいとは思うんだけど、ほんとうは屠殺や肉をさばく現場をちゃんと知らなきゃいけないよなーと思ってました。で今回たまたま、このイベントを知らせていただいて、自分で食べるために鶏を絞めるという生の体験ができるということで、こんな貴重な機会はなかなかないので、すっごいドキドキでしたが思い切って参加しました。

場所は千葉県長生村にある会員制農園 FARM CAMPUSさん。オープンなキッチンと古民家のある素敵な農園です。

まず事前にちはるさんからの説明。
今回絞めるのはぴーちゃんとシロという2羽の鶏なのですが、ちはるさんは養鶏場へ通ってこの2羽のお世話をしてくれていました。この2羽がどんな風に育てられているのかについて、養鶏場のオーナーの棚原さんにインタビューした動画を見せてくれました。
IMG_1247.jpg

一般的な白い鶏との品種の違い、白い鶏は卵をたくさん生むが、無精卵のため生まれたオスがどうなってるかとか。。こちらで飼育されてる鶏は卵も生むしお肉も(おいしいので)使える品種なのだそう。

えさは国産のくず米、酒蔵でお米を磨く時にでる米粉、大豆を搾った後のおからなど国産のえさにしているそうで、アメリカの穀倉地帯の地下水の枯渇の問題のことまで考えられててもうすごいなと思いました。
お話全体から鶏の命に配慮した飼育にこだわってるんだなぁというのが伝わってきました。

それから、鶏の絞め方のお手本を動画でわかりやすく見せてもらってから、実際に作業をするべく外へ出ました。

まず、今回の参加者が40名近くいる中、鶏は二羽なので、担当者決めをします。
どきどきしながら手を挙げたのですが、びびっていたためか、
じゃんけんは全部負けてしまったのでした><。

さて、ここからは私たちが関わった屠殺の作業を順番に書いていきます。

1,みんなで鶏を捕まえる。
担当は一応決めてましたが、みんなで追いかける形に。。
すばしっこくてなかなか捕まえられません。やっと捕まったのを抱っこさせてもらう。ほわほわであったかい。
シロIMG_1249.jpgこれは足に印がないからシロ

2,首をくるくるとひねって窒息して気絶させる。
鶏を押さえる係りの人とみんなで最初にぴーちゃんありがとう、ごめんねと声をかけてから。
ぽきっと首の骨が折れる音がしたそう。私には聞こえなかった。
鶏の体が痙攣して暴れ始める。痙攣がおさまるまでしばらく体を押さえつけたたまま。

3,首をまな板の上で伸ばして包丁で切る。
この間、痙攣で体が暴れるのでおさえるのにすごく力がいるようだった。
血が全然出ない。

4,米袋に頭から入れて、足を上にしてつかんで血を抜く
切り落とした鶏の頭を触らせてもらう。まだあたたかい。
血抜きIMG_1258.jpg


5,熱湯を張った鍋に鶏を入れてお湯につける。ビニール袋に入れて蒸す。
後で毛をむしるのに、蒸して毛穴を開くことで抜けやすくなるそう。
IMG_1262.jpg

6,毛を抜く
ここで私も再び、鶏に触れた。蒸してあるので、毛は簡単にスパスパ抜けた。
獣のうっとくるにおいがした。
IMG_1274.jpgほとんど毛を抜き終わったとこ


7,お腹を切って内臓を取り出す
お腹を切ると湯気がでている。触ると温かい。さっきまで生きてたのがわかる。
小さな心臓が最後の方に一つでてくる。これが焼き鳥屋さんのハツかぁと。
よく串にたくさん刺さっているけど、当たり前だけど、一羽に一つしかない心臓って貴重だよねと改めて思う。

(つけたしですが、今回屠殺させてもらった鶏は2羽いて、もう一羽は2で頭を棒で殴って気絶させた。
2回ほど殴ってなんとも言えない叫び声を鶏があげ、気絶してくたっとなって、もう一瞬。すぐに首を切って、すばやく米袋に入れないといけない。米袋に入れて逆さま状態になった後、殴って気絶させた方は痙攣がつづいて袋の中でしばらく暴れていた。)

7のあとお昼ご飯をいただいた。鶏を提供してくれた棚原さんの卵を使った卵かけご飯と豆腐の唐揚げがとっても美味しかった。

その後、ワールドカフェ形式のワークショップで参加者同士で感想や食べることについての思いをひとしきり話して聞いて。しばらくして先ほど絞めた鶏のお料理が出来上がったようで、試食タイムです。

外に出ると、ほわーんとシナモンの香りが漂ってきておいしそうなにおいです。ほぐれていてどこの部位かわからなかったけど、平飼いの地鶏なので、肉は硬めでしっかりした感じ。お昼ご飯食べた後なのと、疲れていたので少しだけいただきました。

においがきついわけでも、脂っぽいわけでもないのだけど、少しだけで十分でした。(なにかまるで、すごくあくの強いものでも食べてしまったかのように頭にぐわーんときたのですが、疲れていたのかもしれない。。)鶏と野菜を一緒に煮ていたスープがよいだしがでてておいしかったです。
IMG_1284.jpgお肉を切り分けてくれているところ。青い印がついてるからこれはぴーちゃんです

IMG_1285.jpg鶏を丸ごと煮ていたスープ

IMG_1286.jpgお皿に取り分けたもの、手前のは皮を使ったお料理、弾力がすごくありました

ビビリな私はたぶん一週間くらいまえから、緊張し始めました。思い出すと「どうしよう〜〜」と。でもいざ、鶏の首をくるくるまわして窒息させて、気絶させ、痙攣する身体をおさえ、首を落とし、鶏の命を奪う瞬間。その首を手に載せて温かみを感じても、それほどショックという感じでもなく、わりと穏やかな気持ちでいたことが意外でした。(感覚がまひしてたのかしら??)

鶏を殴った時のほうが、叫び声を聞いたりして、衝撃が少しはあったかもしれないのですが、それも本当に一瞬の出来事で、あまりショックを感じてる暇がなかったというか。
作業をしてくれてる方も見てる方も、鶏に無駄に痛みや苦しみを与えないためにも、迷いなくやるしかないという感じで、作業に集中、していたようなところはあった気がする。

私は自分で実際に手を下してないし、、写真撮ったりすることに注意を払ってたから、というのもあるかもしれません。。

参加者の方で普段農場で働いてるという方が、「意外と特別なことではなく、シンプルなものなんだと思いますよ」みたいなこともおっしゃっていて、確かにそうなのかもとも思ったり。。

ワークショップで感想を他の参加者たちと話していて、とても印象的だったのが、「スーパーに行くとあまりにもたくさんのお肉が売っている、全部食べきれていないのではないか、どれだけたくさんの命を奪っているのだろう。こんなにたくさんの命を奪う必要があるのか。」「供給過剰じゃないか。経済優先をやりすぎた結果なのではないか。」という意見があって、深くうなずきました。

確かにそうだなぁと。経済優先でそうなったんだけど、結局、供給過剰でデフレが起こって、減給や失業が増えて経済も落ち込むという悪循環になってることもあるし。日本は食べ残しも多いですし。

人間に食べられるために育てられている生き物たちの育て方がどうなっているか、苦しまない殺し方になっているか、などなど、もっと考えなきゃいけないことがたくさんあるような気がします。

なんだかいっぱいいっぱいだったので、いまいち整理がついてませんが、
「いのち」を感じるワークショップ、「いのち」をはっきり感じたし、いろんなことを考えさせられました。

ちはるさん、スタッフのみなさんに感謝です。ありがとうございました。
posted by まる at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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